STARMANN

眩しくて 手を振れば 遠く輝いて瞬く星座

初野外ライブ・富士急コニファーフォレスト遠征記録 後編「現地滞在レポ編」

「ミュージカル『刀剣乱舞』 ㊇ 乱舞野外祭」初富士急コニファーフォレスト遠征記録。前回は「事前準備編」をまとめた。今回は後編「現地滞在レポ編」として、細かい現地情報、持ち物・服装等をまとめる。
ちなみに私が現地に滞在したのは9/17~9/19の2泊3日、参加したのは9/17と、9/18の2公演だ。

現地に行ってみて

まずは現地の環境編。特筆すべき注意点に絞って列挙しておく。

高速めっちゃ混む

今回は公演初日に向かった上に、世間は3連休の中日。高速めっちゃ混んだ。
10時半発、13時ごろ着の予定が、到着したのは14時半。1時間半押しである。開演が16時半なので余裕で間に合いはしたのだが道中はハラハラしたし、同じバスの乗客もほぼ全員初日に入るおたくだったので車内みんなハラハラしてた。

面倒だったのはグッズの取引だ。バスの中で譲渡ツイートを検索しまくり現地に着いたら目当ての物はすべて買い取れるよう手配、取引相手にも到着予定時刻を伝えたが、渋滞にはまり到着時間が読めなくなり…待たせてしまうのが申し訳なく、現在地から到着予定時刻を読んでマメに連絡を入れるようにした。
幸い取引相手もみなさんいい方ばかりで、ご迷惑をおかけしたにもかかわらず「大変でしたね」と労わってくださった。その節はありがとうございました。刀ミュのおたくは優しい社会人が多く、取引はスムーズでいつも助かる。

富士急~コニファーまでが地味に遠い

会場となるコニファーフォレストは富士急ハイランドの敷地にあり、富士急ハイランド自体は目の前に駅があるため駅チカに見えかねないが、これは大きな誤解である。そもそもコニファーはパークそのものからはかなり離れている上に、パークとの間には横町バイパスが通っておりドーバー海峡並みに分断されているので、同じ敷地内とは思えないほど歩かされる。

駅はパークの北東、コニファーフォレストはパークを挟んで南西に位置しているため、 コニファーは駅から最も遠い場所に位置しているのだ。駅からパーク内を通って向かうとなると、駅側入園口~コニファーに近い南側入園口までわき目もふらずに歩いて15分、南側入園口~コニファーまで更に15分と、正味30分はかかる。パークに入らず外側をなぞるように歩くこともできるが、これにも20分。駅から徒歩20~30分かかる会場となると、あのサンドーム福井ばりのアクセスの悪さだと思ってよい。

トイレ問題

パークから遠いことによる弊害の代表がトイレ問題である。

事前情報で、会場付近のトイレは仮設で夏場に使うには結構きついと聞いていたため、今回ははじめからノーカウント。それ以外ではパークとコニファーの間の駐車場にトイレがあるが(ドーバー海峡よりパーク側にありあまり会場に近いとは言えない)仮設トイレを避けた客が詰めかけるためかなりの混雑のようで、こちらも結局使わなかった。

ここでひとつ裏技。今回往路はたまたまトイレ付のバスを取っていたため、到着前にバスの中でトイレを済ませることができたのだ。これが地味に大きかった。炎天下で長時間並ぶこともなく、虫の舞っていないトイレを使える。高速バスで現着してそのまま公演に参加予定なら、トイレ付きバスはかなりおすすめである。

2日目は富士急ハイランド内でコラボフードなどを楽しんでからコニファーに向かったため、パーク内のトイレを使用。パーク内で一番コニファーに近いトイレは南側入園口付近のFUJIYAMA横にあり、個室数も多かった。ただし同様にパーク内でトイレを済ませたい審神者も多く、こちらも結構並んだ。16時前に並び始めたが、トイレを済ませてからパークを出て会場に向かい、席に着いたのは開演時間ぎりぎりだった。

電波問題

当たり前だが、山の中のためどこも電波があまり良くない。コニファーフォレスト付近はイベントに合わせて中継車が来ているためか意外にも電波状況は良かったが、富士急ハイランドのパーク内はかなり悪い。そのため、パーク内で遊びながらグッズ取引の連絡をしようにも、なかなかDMを送れないという状況だった。*1グッズの取引は連絡のやり取りも含めて会場付近で行うのがよいだろう。



持ち物

前回も書いたが、野外フェスのようなイベント参加経験はこれまでほとんどなかったため、すえひろがりに行くミュ審神者で、豪雨の野外フェス経験済みのおたくのTwitter(X)情報や、コニファー経験者の話から情報を集めまくり悪天候を想定して準備したが、実際は天気に恵まれ使わなかったものが多かったので、使ったもの、使わなかったもの、持っていかなかったけど欲しかったものに分けてリスト化していく。

財布やチケット等の貴重品以外で、手荷物に入れていたものはこちら。

使ったもの・あってよかったもの

⬛︎フード付きタオル・シュシュ

宿で使うバスタオル用にキャリーに入れていったが、初日の午後に現着した際「この陽射しは危険なやつだ」と察知し、2日目からは手荷物に抜擢。

当たり前だが、太陽が近い。滞在中はずっと晴天で太陽が陰ることもほとんどなかったので、素肌を晒しているとジリジリと焼かれる感覚がたしかにあり、日焼けどころか火傷の危機を感じた。「ちょっとでも肌を晒したら死ぬ」と思ったので園内では常にキャップの上からタオルを被り、頭、日焼け止めを忘れがちな耳・首、腕までオールカバー。帽子と日傘も持っていたがいずれも多少の隙があるので、フード付きタオルしか勝たん。こんなに使うなら事前にグッズのタオル買えばよかった…

フード付きタオルと併用して意外と役に立ったのがシュシュ。フード付きタオルにはボタンや紐で前を閉められるようになっているものも多いが、デコルテの防御が手薄になりがちである。私の持参したものもボタンの位置が端過ぎて首やデコルテを覆えなかったので、シュシュで前をキツキツに結んでデコルテをフルガードした。
ちなみにシュシュは幕末のグッズで出たもので、堀川概念をプラスしたくてなんとなく持って来ただけだったが、めちゃくちゃ役に立った。

ついでに、会場内の陽射しについて。

会場であるコニファーフォレスト内では日傘を差せない上に、日中はほとんど日影が無い。今回は全公演16時半開演で、16時を過ぎると日が傾いて日影が増えてくるが、15時台に入場すると恐らくゴビ砂漠状態だろう。私は16時以降に入場したが、そのときの日影具合をメモしておいた。


16:00 後方1/3は日影。前2/3は完全に日向で陽射しが痛い。


16:15 後方1/2あたりまで日影になってくる。


16:30 前方1/3のみ日向だが、かなり日が傾いているので痛いほどではない。トロッコを見ようと後ろを振り向くと西日で目がやられる。


⬛︎サングラス

やはり太陽が近いので、眼への負担が気になる人はあるといい。また上記の通り開演直後は後方から西日が射すので、すぐ後ろに推しがいるのに振り向いたら西日で何も見えない…という事態にならないためにも、あったほうがいい(推しからどう見えるかは考えない)


⬛︎フェイスタオル(1日1枚)

これは過去グッズのタオル。日中はかなり暑く1日中外にいるともちろん大量の汗をかくので、1日1枚はがっつり使う。推しが複数いるのでタオル複数枚持っていっててよかった!


⬛︎ハンディファン

今回の遠征に限らず、もうこの子なしでは真夏に外を歩けない。ちなみに私が唯一持っていてずっと愛用しているのはKAT-TUNのツアーグッズで、風量を3段階に調整出来て、卓上でも使えるようにスタンドも付いている。かつんのグッズはお洒落で高機能で普段使いもできる。ありがとうKAT-TUN、愛してる。


⬛︎虫よけブレスレット

www.kincho.co.jp

気休めだと言っている人もいるが、私はあり得ないほど効いたと思う。

開演前からブレスレットを装備してのぞんだ初日、目の前のお姉さんの周りをでかめの虫が飛んでいて煩わしそうだったが、私たちのところに飛んでくることは無かった。
二日目「今日は虫がくるな…」と思ったところでブレスレットをしていないことに気づき急いで装着したところ、ぱったりと虫が来なくなった。おまけにいい匂いがするので己の汗臭さをごまかして爽やかに公演を楽しむことができる。

信じるか信じないかはあなた次第


⬛︎休足時間

宿の大浴場でしっかりお風呂につかり、休足時間。園内を歩き回った翌日でも、このコンボで完全復活を遂げられた。

余談だが、すえひろがりの前の週に行ったスキズのライブはMCとIntermission以外はずっと立ちっぱなしで、翌日めちゃくちゃ足が痛かった。その経験があったので脚のケアのことを真剣に考えたのだが、刀ミュは客席降りがあるため座らせてくれるシーンが多いことも翌日の疲れが少なかった理由のひとつのだろう。


⬛︎酔い止めトローチ

www.eisai.jp

高速バスだけではなく宿~会場までの行き来も車や路線バスのため、乗り物酔いしやすい身には必須オブ必須。直前にコンビニで調達したトローチタイプを持参したが、乗る直前に舐めはじめてもよく効いた。おかげで高速バスの中でひたすらグッズ譲渡ツイートを検索していても全く酔わなかった。

使わなかったもの

⬛︎日傘
フード付きタオルしか勝たん(2回目)
会場内では傘は差せないし、園内を探索する際も、炎天下のコラボフード列に長時間並んだり写真撮影でスマホを構えたりと両手が空いた方が楽な場面が多く、結果として日傘はほとんど使わなかった。


⬛︎レインポンチョ上下、撥水ジャケット

野外ライブ最大の懸念点といえばだが、今回は完全に杞憂に終わった。よかった~~~!でも一応用意したものをメモ。

荷物を背負った上から着られるのでポンチョがいいという野外経験者の意見を取り入れ、家にあったポンチョを持参。足元ノーガードだと大雨にあたったときが怖いので、チャックで開いて靴を履いたまま履けるレインパンツを別途ベルメゾンで購入。求めていたタイプのレインパンツがちょうどセールになっていたため、格安でゲットできた(販売終了しているようで商品ページ見つからず)

これとは別で、家族が持っていたモンベルの撥水ジャケットも持参した。レインコートを着るほどでもない小雨の時はこちらを着ようと思っていたが、1滴も降らなかったのでやはり使わず。


⬛︎ビニール袋類

荷物をまるごと入れられるごみ袋×2,3枚、レジ袋数枚、ジップロック大小×10枚くらい。主に雨天時に荷物の浸水を防ぐためのものだったので使わず。ゴミ袋は、地面に直接荷物を置くのが気になる場合は有用だが、コニファーは地面が土ではなくコンクリートなので必須というわけでもない。

ただしレジ袋は、使い終わった汗拭きシートや園内で飲み食いした後のゴミなどをまとめておくのには重宝した。


⬛︎着替え

ガチの大雨に備えて、ロンT、ズボン、下着と全身一式を圧縮袋に入れ持参。2日目も降りそうになかったので、手荷物から外し宿に置いていった。

しかしあの会場、豪雨に降られて着替えるにしてもどこで着替えればいいのか…会場前の公衆トイレは散々らしいので使いたくない。考えていたのはふじやま温泉に逃げ込むこと。お迎えの待ち合わせ場所からも近かったため、豪雨&極寒に見舞われた場合は一旦温泉で温まろうかとも思っていた。でもいざその状況になったら、きっとみんな同じことを考えて温泉に直行するだろうな…着替えるだけならおそらく自家用車勢しか勝たん。

欲しかったもの

⬛︎アームカバー

ガチで欲しかった。長袖シャツにフード付きタオルで直射日光を浴びることは避けられたが、アームカバーがあればもっと快適だったかもしれない。とはいえ根本的に日中は気温が高いので、実際に付けたら暑そうではある。

服装

昼夜の寒暖差が大きいということだったので、脱ぎ着して温度調節できるようにシャツを羽織るスタイルをベースに、Twitter(X)で情報収集し評判の良かったものを抑えた。ワークマンが本当に優秀。スタイリッシュで安くて強い。

⬛︎ワークマン撥水スキニー

WEM112 レディースウィモーション撥水レギンスパンツ | ワークマン公式オンラインストア
雨に降られた場合は足元の冷えが怖いので、撥水加工のボトムスを狙ってワークマンへ。園内ではかなり歩くだろうし、上からレインパンツを履くことを想定し、スキニーを購入。購入後試しに水をかけてみたところ撥水はバッチリで、ユニクロのレギパンほどではないにせよデニムよりはストレッチも利いて、当日も快適に過ごせた。


⬛︎モンベル速乾インナー

webshop.montbell.jp

これもX情報を元に買い求めたもの。今回用意した野外向け装備の中でこれが一番高い。ガチでよかった…!

一日中炎天下の屋外に居ても汗による不快感は全く感じず、日が落ちて涼しくなってからは身体が冷えることもなく快適に過ごせる。値は張るけれども、「快適に過ごしたければインナーに金をかけろ」という有識者の言葉を信じてよかった。


⬛︎トップス:ノースリ+羽織シャツ

先述の通り、着脱できるスタイル。ほとんどシャツ着っぱなしだったけれど、昼間はさすがに暑かったのでシャツを脱いでノースリ+フード付きタオルでも過ごした(フード付きタオルしか勝たん)(3回目)

メンカラが白の推しとほぼ黒ずくめの推しに合わせて、白シャツと黒のシアーシャツ。黒のシアーシャツはもともと持っていなかったが、着ている人を電車で見かけて「ミュ水心子概念…!」と思ったのでわざわざ買った。普段からモノトーンを着がちなので、白(または紺)の推しと黒の推しは大変助かる。


⬛︎厚底スニーカー

コニファーと翌月のスキズ東京アプグレ(アリーナ確定)のために、3センチくらい盛れるPUMAのスニーカーを購入。白地に紺・赤が入っている堀川概念スニーカーに出会ってしまって即決。メッシュ生地ではなく雨にも強そうで、更に撥水スプレーをぶっかけた。

履き慣れていない靴で遠征して失敗した過去があるので(これもらぶへす2018)事前に何度か履いて慣らした。若干ハイカットなので、初めて履いたときは足首えぐれるかと思った…柔らかくしたうえで、当日はスキニーの裾をINして履いたらかなり快適だった。

6528 レディース防水サファリシューズ | ワークマン公式オンラインストア
スニーカーとは別に、Xで評判だったワークマンの防水サファリシューズも購入。ただ、履き慣れないレインブーツで遠征しかも山に行くのは抵抗があり、前日の時点で雨予報も出ていなかったので持参せず。すえひろがりでは出番は無かったが、翌週に行ったディズニーランドで豪雨に見舞われた際に大活躍した。

固めの素材だが、クッションの利く分厚い中敷きを入れればかなり歩きやすく、水たまりができるレベルの大雨でも一切靴に浸水せずに済んだのでこれもかなり優秀。

天気

1週間ほど前の時点で私たちの滞在期間(9/18~9/20)はどの日も晴れ予報。気温は20~29℃、降水確率は20~30%。前日の時点でも晴れ予報はぶれなかったため、レインシューズは装備からも荷物からも外すことに。
当日の現地はたしかに寒暖差はあったが、夜めちゃくちゃ寒いというわけでもなかった。昼は30℃前後、夜は20℃前後で、ノースリーブに薄手のシャツで一日過ごせた。

予報では関東地方の一部を除き全国でゲリラ豪雨の可能性はあるとのことだったが、この時期、ゲリラ豪雨のリスクがあるのは全国どこにいても同じだろう。これはお世話になった宿の方に聞いた話だが、あのエリアはゲリラ豪雨は少ないのだそうだ。

さいごに

初めて行く土地、しかも山の中で、ほぼ初めての野外ライブ。おまけに近年は秘めたる雨女の力が遠征限定で解放されることが多く非常に不安だったが、準備を進めていく中で不安要素を極力排除していき、結果的に当日は思いっきり楽しむことができた。遠征経験値も上がったように思う。

ただし、これも天気に恵まれたイージーモードだったからこそであり、実際に同公演期間中雨天で決行された日もあった。自分が雨天にあたっていたとしたら、あの装備で十分だったのかはわからない。それでも、自分の不安を解消できる程度には用意をしたので、もし今後また野外公演にのぞむ際は今回の装備を流用できるだろう。とはいえ、できれば雨天公演参加経験値は一生上げたくない。

思い出深い楽しい遠征になって本当に良かった!

*1:超局地的な情報だが、忍びの里エリアの駅に近い方の入り口(あうんの門ではないほう)付近が比較的電波が入りやすかった。